【ブーム終了】高級食パン店が大量閉店する理由!儲からない仕組みとは?

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数年前から街中でよく見かけるようになった「高級食パン」のお店。

そのブームが去ったと、2022年に入ってよく報道されていいます。

SNS上では、高級食パンの店が潰れていたという
閉店情報の書き込みもされるようになりました。

店の前では以前にできていた
行列がなくなっていたり、
飛ぶように売れていた商品が
閉店時間前にまだ残っていたりと、
競合店が増えてきて
1店舗当たりの売れ行きが鈍っていて、
飽和状態になっているのだと思われます。

高級食パンのブームが終了した
理由は何なのでしょうか?
FCが初めても儲けが出ない仕組みが
あるのはなぜなのでしょうか?

高級食パン業界について調べてみました。

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目次

主要高級食パンチェーンの国内店舗数

高級食パンチェーン2019年1月2022年4月
ジャパンベーカリーマーケティング
(岸本社長プロデュース店)
4260
乃が美111256
HARE/PAN3172
一本堂113128
銀座に志かわ1124
ラ・パン151
嵜本(さきもと)537
高匠835
panya芦屋616
本田15
レブレッソ310
い志かわ110
ワンハンドレッドベーカリー08
俺のベーカリー85
天心44

高級食パンがブームだといわれ始めた2019年1月から
2022年4月現在までのおよそ3年で上記店舗数が
273店舗から1,131店舗へとおよそ4倍強にまで激増しています。

ちなみに全国のパン屋は、
約10,000店舗あるといわれています。

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変な名前のパン屋の正体は?

高級食パンブームで、個性的な名前のお店も注目を集めました。

市街地や国道沿いに突如現れた、
変な名前が看板に大きく掲げられた
高級食パン店を見かけたことが
あるのではないでしょうか?

「生とサザンと完熟ボディ」
「夜にパオーン」
「この街ありがとう」
「ドレミファコムギド♬」

岸本 拓也プロデュースの高級食パン店

これはパン屋の開業支援をしている
ジャパンベーカリーマーケティング株式会社が
プロデュースしたお店です。

『パンを通じて 日本全国およびアジアの食文化を豊かに』。
を合言葉に事業展開している会社で、その代表を務めるのが
岸本 拓也です。

個性的なファッションが印象的な人物で、

2018年頃から全国に高級食パン専門店を
オープンさせ、「食パンブームの仕掛け人」と呼ばれています。

当初は全国に続々とプロデュースしたお店をオープンしていたのですが、

2021年に入りると、コロナ禍という原因も
あったのかもしれませんが手掛けた高級食パン店の
閉店が相次ぐ事態となり、

中には開店してたった1か月で閉店した店舗もあったため、
パンの製造方法やビジネスモデルの問題点を
指摘する声があがりました。

変な名前のパン屋のメリットは

目立つことで、
SNSやクチコミでも大きな話題となり、
宣伝費があまりいらないことです。

逆にデメリットは

閉店した際も目立ちやすいことです。
注目を集めていただけに落差も大きく、
目立ったことで当初は行列もできていたけど、
食パン自体の味は大したことなかったという
看板倒れのイメージ
広がってしまうリスクもあります。

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高級食パンブームが終わりつつある理由

高級食パンブームが終わりつつある理由は
お店が流行って乱立しすぎたことが挙げられます。

高級志向のお店は店舗数が少ないから重宝されるのであって、
全国に複数の店が乱立してしまうと特別感が無くなり、
飽きられてしまうことになります。

また岸本拓也がプロデュースする
お店に関して言うと人気がなくなった、
というか「メッキがハガれた」といえるかもしれません。

見るからにインパクト狙いの企画に飛びついた、
美味しくはなさそうな店名のパン店の末路では?
という声もネットに上がっています。 

高級食パンでも素材や製法にきちんと
向き合って製造しているところは、
価格に見合った価値のある商品を販売していますし、
イメージ作りもしっかりしてい流ので、
これからも残っていくと思います。



一般的な食パンの5倍近い高価格で販売する高級食パン店。

安価な食パンはスーパーで
普通に販売しているのですから、
美味しくて価格に見合っていると判断されれば、
ちゃんと今後も生き残り続けると思われます。

「高級食パン」屋ブームが終わりつつあるのは
ハチミツや練乳やクリームなど食パンと関係ないものを入れ、
中には食パンと言えない甘くて重い味にしてしまったから。


それは厳選された材料や製法で作られた
「高級食パン」ではなく「高額食パン」であり、

コストや技術が高級なわけではなく値段が高いだけなので、
毎日食べるには飽きる味だから徐々に自然淘汰されていくのだと思われます。

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高級食パンFC店の儲けが出ない仕組み

高級食パンの出店形態にフランチャイズ(FC)加盟で展開している
企業も多いです。

銀座に志かわ

高級食パンブームに翳りが見える中
競争激化で共喰い状態になり、
FC加盟店の大半は利益が出ておらず、
短期間で閉店する店舗もあるようです。

その際、店舗の運営会社とFC加盟店との間で
揉めた末に撤退するFCが増えていることが、
問題となっています。

ある高級食パン運営会社を例にあげると
FC契約の際、本部から開店費用は約3000万円と説明を受けます。

内訳としては

契約金300万円
保証金100万円
内装工事費1,200万円
設備什器費1,300万円
店舗物件費用(家賃・敷金)500万円
人件費400万円
FC店開業時概算シュレーション

当初のシュレーションによると、
開店後23カ月目には黒字に転じるはずの収支計画なのですが、
それは、単なる机上の空論だと思い知らされることになります。

最初の月は高級食パンというコンセプトに
物珍しさもあって想定以上の売上げがあがります。

けれども、だんだんと飽きられてくるので
3か月、半年、1年と経過していくと
お店の売上も低迷していくことが多いようです。

本部から一定の材料費などは請求され続けるため、
やればやるほど負債が膨らみ、FC加盟店オーナーは、
最終的に多額の負債を抱え、撤退を余儀なくされること多いのです。

イニシャルコストが多額に発生する事業や
本部にだけうまみがあるFC加盟店方式は
商売を始めるのにリスクが高いと言えますね。

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高級食パン店の大量閉店まとめ

市場が飽和状態に突入しつつある高級食パン店。

それを見越して、乃が美では2022年3月26日、
台湾の台北市「統一時代百貨台北店」
海外1号店を出店しました。

日本の高級食パンがどれだけ
受け入れらるのかは未知数ですが、
海外に商機を見出して海外出店にチャレンジしていくのは
興味深いですよね。

今後の高級食パン業界の動向が気になる方は
チェックしてみてください。

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